初めての歯磨き その② 1歳からの歯磨き

こんにちは!江間ファミリー歯科・矯正歯科の副院長、江間秀明です。
毎月第1水曜日に放送されるYBSラジオ「ひる前キッズデンタル」で、『初めての歯磨き 〜1歳からの歯磨き編』についてお話ししました。本日はその内容をまとめてお伝えします。
丈夫な体づくりは、歯磨きから
毎年6月4日から10日は「歯と口の健康週間」です。今年の標語は「歯みがきで丈夫な体の基礎づくり」。実は歯磨きは、ただお口の健康を守るだけでなく、自分の体を大切にする習慣を作る大事なステップです。小さいうちから「自分の体をケアする」意識を育むことが、丈夫な体づくりにつながります。
1歳から始める歯ブラシ習慣
1歳になると、糸切り歯や奥歯が生え始めます。これまではガーゼやシートでのケアでも良かったのですが、そろそろ歯ブラシを使ったケアを始めるタイミングです。ただ、この頃は「イヤイヤ期」が始まるお子様も多く、急に歯磨きを嫌がるようになることがあります。しかし、虫歯は待ってくれません!無理なく進める工夫が大切です。
歯ブラシの選び方と使い方
1.仕上げ磨き用
〇大人が持ちやすく、ヘッドが小さく毛束が密なものがおすすめです。
〇細かいところを磨ける大人用のタフトブラシも使えます。
2.子供用
〇短めの柄で、喉を突かないようストッパー付きのものを選びましょう。
磨くときは、虫歯になりやすい上の前歯から始めましょう。前歯の表側だけでなく、裏側もしっかり磨きましょう。一度ですべて磨こうとせず、何回かに分けて磨くことで、無理なく進められます。
イヤイヤ期対策と磨き方のコツ
嫌がるお子様を磨くときは、親御さんが床に座って足を前に伸ばし、子どもを足の間に仰向けに寝かせ、両足で軽く体をホールドします。両手を使って磨き、終わった後は必ず「頑張ったね!」と抱きしめて労ってあげましょう。これがとても大切です。
歯磨きが楽しくなる工夫
まずは歯ブラシに興味を持たせましょう。ベビー用の歯ブラシをおもちゃ代わりに持たせるのもOKですが、必ず大人が見守ってください。2歳前後からは自分磨きの練習を始めましょう。お父さんやお母さんが見本を見せ、「自分もやりたい!」という気持ちを引き出すのがコツです。
家族で大げさにほめたり、ぬいぐるみに歯磨きをして見せたり、ご褒美シールを使うのも効果的です。歯磨き=楽しいこと、という印象を作ってあげることが大切です。
親子で一緒に歯を守ろう
1歳からの歯磨きは、親子の二人三脚です。お子様の自立心を尊重しつつ、家族みんなで楽しく歯磨き習慣を育んでいきましょう!「歯と口の健康週間」をきっかけに、ぜひご家庭でも歯磨きタイムを見直してみてくださいね。