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2025.11.25

顎の骨の量にご不安がある方へ。インプラントの選択肢を広げる『骨造成』とは

こんにちは。

甲府市相生の江間ファミリー歯科・矯正歯科です。

今回は、顎の骨の量や厚みに不安を感じている方に向けた治療法をご紹介します。

「骨が少ないからインプラントは難しいかもしれない」 「入れ歯にするしかないのだろうか」
もしそのように迷われている場合でも、「骨造成(こつぞうせい)」という処置を行うことで、インプラント治療を選べる可能性があります。


なぜインプラントには「骨の量」が重要なのか?

インプラント治療では、顎の骨の「量」や「厚み」が非常に重要です。インプラント体(人工歯根)は建物を支える「杭」のようなもので、それを打つ「地面(骨)」が薄ければ安定しません。

長期的に使い続けるには、インプラントを支える十分な土台が不可欠です。しかし、重度の歯周病や抜歯後の長期放置などで骨が痩せて(吸収されて)しまい、そのままでは手術ができないと判断されることがあります。


骨を増やして土台を整える「骨造成」

そこで選択肢の一つとなるのが、不足している骨を補う「骨造成」です。 これは骨が少ない部分に、ご自身の骨や厚生労働省の認可を受けた人工骨(骨補填材)を填入し、骨の再生を促す治療法です。

当院では、骨欠損が大きいケースに対して骨補填材を併用した治療に対応しています。骨の状態によっては、このように土台を整えることで、インプラント治療の選択肢が広がる場合があります。


骨造成を行う場合の注意点(治療期間)

あらかじめ知っておいていただきたい点は「治療期間」です。

通常のインプラントは手術から数ヶ月で完了することもありますが、骨造成を行う場合は骨が固まるのを待つ時間が必要です。造成量によっては半年以上の待機期間を要し、全体の治療期間が1年半〜2年近くかかることもあります。

「早く歯を入れたい」と思われるかもしれませんが、長く安定して使うためには、適切な治療時期を見極めることが大切です。じっくりと丈夫な基礎を作ることが、結果としてインプラントを長持ちさせる近道となります。

※治療期間に加え、費用やリスク・副作用はお口の状態により個人差がありますので、事前に丁寧にご説明いたします。
※インプラント治療や骨造成は、公的健康保険が適用されない自由診療です。


まとめ
今回は、骨が不足している場合の治療法「骨造成」について解説しました。骨の量が理由で治療を迷われている方も、可能性がゼロとは限りません。当院では歯科用CTを用いて骨の状態を精密に検査し、お悩みに寄り添い、適切な治療をご提案いたしますので、まずは一度ご相談ください。

▼当院のインプラント治療についてはこちら
https://www.emasika.jp/implant/