お子様の歯ぎしり・食いしばり。その理由と、受診の目安とは?

新年、あけましておめでとうございます。甲府市相生にある江間ファミリー歯科・矯正歯科の副院長、江間秀明です。
毎月第1水曜日に放送されているYBSラジオ「ひる前キッズデンタル」では、お子様の歯の健康や予防についてお話しています。
2026年最初の「ひる前キッズデンタル」では、多くの保護者の方が気にされるお子様の「歯ぎしり」や「食いしばり」をテーマにお話ししました。大人に多いイメージがありますが、実はお子様にもよく見られる現象です。その理由と、受診の目安について分かりやすく解説します。
子どもの歯ぎしりは「成長の証」です
子どもの歯ぎしりは、大人とは異なり、多くの場合が成長の過程で起こる「生理的な現象」です 。特に以下の変化が重なる時期に起こりやすくなります。
・歯の生え変わり:乳歯から永久歯に生え変わる時期は噛み合わせが不安定です 。
・顎の成長:顎の大きさが変化する過程で、脳と筋肉が新しい噛み合わせに適応しようとします。
基本的には心配いらないことがほとんどですので、まずは安心してくださいね。
歯ぎしりと食いしばりの違い(ブラキシズム)
専門的にはこれらを総称して「ブラキシズム」と呼びますが、それぞれ特徴があります。
・歯ぎしり:主に睡眠中に、歯をギリギリとこすり合わせるものです。
・食いしばり:起きている時に、無意識に歯を強く噛みしめるものです。音が出ないため気づきにくいですが、頬の内側や舌に歯の跡がつくこともあります。
これらは早ければ乳歯が生えそろう1歳前後から見られ、特に6〜12歳の混合歯列期に多くなりますが、思春期の頃には自然と落ち着くことがほとんどです。
歯科医院への受診をおすすめする「4つのサイン」
通常は経過観察で問題ありませんが、以下のような症状が見られる場合は、一度歯科医院でチェックを受けましょう。
1.歯のすり減り:歯の形が変わるほど強くすり減っている
2.歯の欠け:歯の一部が欠けてしまった
3.痛み:歯や顎に痛みを感じる
4.顎の違和感:顎から音がしたり、口の開け閉めに違和感がある
重い症状がある場合には、欠けた部分の修復や、慎重に判断した上でのマウスピース治療などを検討することもあります。
お家でできる生活習慣のケア
無理に歯ぎしりを止める必要はありませんが、リラックスして過ごせる環境づくりが役立つこともあります。以下のポイントを意識してみましょう。
・質の良い睡眠:しっかりと睡眠時間を確保しましょう。
・デジタルデトックス:寝る前のスマホやゲームなどの電子機器は控えめに
・日中の意識:上下の歯が触れ合わないよう「歯を離す習慣」を意識させる
・ストレスケア:適度な運動や、姿勢・口呼吸の改善にも気を配りましょう
最後に
子どもの歯ぎしりは、新しい噛み合わせを自分自身で探している「準備期間」のようなものです 。あまり神経質にならず、成長の過程として温かく見守ってあげてください。もし「いつもより音が激しいな」「痛がっているな」と不安に思われたら、いつでもお気軽にご相談くださいね。
楽しく、健康なお口を一緒に育てていきましょう!