歯ブラシの選び方とフロスの使い方

こんにちは!江間ファミリー歯科・矯正歯科の副院長、江間秀明です。
毎月第1水曜日に放送されているYBSラジオ「ひる前キッズデンタル」では、お子様の歯の健康や予防についてお話しています。2025年11月のテーマは「歯ブラシの選び方とフロスの使い方」。今回はその内容を簡潔にまとめてご紹介します。
年齢に合った歯ブラシ選び
お子様の歯ブラシは、大人用と比べて「小さめのヘッド」「ソフト毛(やわらかめ)」「握りやすい柄」が基本です。毛丈は短め設計で、歯ぐきを傷つけにくいソフト毛を選びましょう。
年齢別の選び方の目安
- 0〜3歳:ガーゼでお口に慣れさせる段階から始めましょう。自分磨き用は練習目的でOK。
小ヘッド+ソフト毛を選び、仕上げ磨きは保護者が1日2回行います。
うがいが難しければ拭き取りや最小限のすすぎで十分です。 - 4歳前後:小ヘッド+ソフト毛、柄は太めで握りやすいもの。
自分磨きをしながら保護者の仕上げ磨きを継続します。 - 10歳前後:小ヘッド+ソフト毛、鉛筆持ちで操作しやすく毛が長すぎないもの。
歯ブラシを嫌がる時は
最初は歯ブラシを怖がる子も多いです。指にガーゼを巻いて歯に触れることから始めるとスムーズ。保護者にとっても“お口の扱いに慣れる練習”になります。
仕上げ磨きはいつまで?
仕上げ磨きは“自分でしっかり磨けるようになるまで”が目安です。汚れの染め出しを使って確認するのもおすすめ。タイミングは、かかりつけの歯科医院で相談して決めましょう。
歯みがき粉の選び方
形状(ジェル/ペースト)よりも、『フッ素濃度(ppmF)と使い方』に注目しましょう。
- 0〜5歳:1000ppmFを米粒大
- 6歳以上:1450ppmFを歯ブラシ全長(1.5〜2cm)
どの年齢も1日2回、特に就寝前が効果的です。磨いた後は軽く吐き出す程度で、水ですすぐ場合は1回のみでOKです。
フロスの使い方
フロスは、歯ブラシが届きにくい歯と歯の間の清掃に使います。お子様の歯はすき間が多いですが、奥歯のように歯が密着している部分には食べかすが残りやすいため、乳歯の時期から毎日使う習慣をつけましょう。
- 初心者・・弓型タイプ
- 奥歯・・・Y字型タイプ
歯間に入れたら、両隣の歯面に沿わせて上下に動かすのがコツです。
電動歯ブラシも有効?
手用でも電動でも、正しく使えばどちらも有効です。特に装置が入っているお子さんや手磨きが苦手な子には電動ブラシが役立ちます。説明書をよく読み、正しい使い方を守りましょう。
毎日の歯みがきは「習慣化」がカギです。年齢や発達に合った歯ブラシとフロスを選び、保護者がサポートしながら楽しく続けていきましょう!