歯磨きで歯茎から血が出る原因と正しい対処法|出血は歯周病のサイン? | 江間ファミリー歯科・矯正歯科 | 山梨県甲府市    
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2026.03.24

歯磨きで歯茎から血が出る原因と正しい対処法|出血は歯周病のサイン?

歯磨きのたびに歯茎から血が出る——多くの方が経験するこの症状は、歯周病の初期サインである可能性があります。

この記事では、山梨県甲府市の江間ファミリー歯科・矯正歯科が、歯茎からの出血の原因と正しい対処法をエビデンスに基づいて解説します。

歯茎から血が出る最大の原因——歯肉炎・歯周病

歯磨き時の出血の原因として最も多いのは歯肉炎(歯周病の初期段階)です。

日本歯周病学会によると、日本の成人の約80%が何らかの歯周病に罹患しているとされています。歯周病は「サイレントディジーズ(静かな病気)」と呼ばれ、初期段階では痛みがなく、歯磨き時の出血が最も早い自覚症状です。

出血のメカニズム

歯と歯茎の境目にプラーク(歯垢)が蓄積すると、プラーク中の細菌が炎症性サイトカインの産生を誘導し、歯茎に炎症が起こります。炎症により歯茎の毛細血管が拡張・脆弱化し、軽い刺激(歯ブラシの接触)でも出血しやすくなるのです(Loesche, 1976; Socransky & Haffajee, 2005)。

その他の出血の原因

①誤った歯磨き方法

硬い歯ブラシでの強い横磨きは、歯茎を傷つけて出血の原因になります。ただし、正しい方法で磨いても出血する場合は歯周病の可能性が高いです。

②ホルモンバランスの変化

妊娠性歯肉炎は妊娠中の女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の増加により発症します。Prevotella intermediaなどの歯周病原菌がホルモンを栄養源として増殖することが原因です(Kornman & Loesche, 1980)。生理前に歯茎が腫れるのも同様のメカニズムです。

③全身疾患・薬剤の影響

  • 血液凝固異常(白血病、血小板減少症など)
  • 抗凝固薬(ワーファリン等)の服用
  • 降圧薬(カルシウム拮抗薬)による歯肉増殖
  • 糖尿病:歯周病のリスクを2〜3倍高める(Taylor et al., 2001)

④ビタミン欠乏

ビタミンC欠乏(壊血病)は歯茎からの出血の原因になりますが、現代の日本では極めてまれです。

「血を出した方がいい」は本当?

「歯茎の悪い血を出した方がいい」という情報がインターネット上にありますが、意図的に出血させる必要はありません

正しくは:出血を恐れて磨かないのは逆効果です。出血する部分こそプラークが溜まり炎症が起きている証拠であり、正しい方法でやさしく丁寧に磨き続けることで、炎症が改善し出血も止まります。

通常、適切なブラッシングを2〜3週間続けると出血は軽減します。それでも改善しない場合は歯科医院の受診が必要です。

歯茎からの出血への正しい対処法

  1. やわらかめの歯ブラシに変える
  2. 歯と歯茎の境目を45度の角度でやさしく磨く(バス法)
  3. デンタルフロスや歯間ブラシを併用する
  4. 2週間以上出血が続く場合は歯科医院を受診
  5. 歯科医院で歯石除去(スケーリング)を受ける

当院では、唾液検査により口腔内の細菌量やリスクを数値化し、一人ひとりに合った予防プランを提案しています。「メディカルトリートメントモデル(MTM)」に基づき、原因を取り除く治療を行います。

よくある質問(FAQ)

Q. 毎日歯磨きで血が出ますが、歯周病ですか?
A. 高い確率で歯肉炎(歯周病の初期段階)の可能性があります。早めの受診をおすすめします。

Q. 子どもの歯磨きでも血が出ます
A. お子様でも歯肉炎は起こります。甲府市の当院では小児歯科専属スタッフが対応します。

Q. 山梨で歯周病の治療ができる歯科医院は?
A. 江間ファミリー歯科・矯正歯科では、予防を軸とした歯周病治療を行っています。

まとめ

歯磨き時の出血は、歯周病の最も早い警告サインです。放置すると歯を支える骨が溶け、最終的に歯を失う原因になります。

山梨県甲府市の江間ファミリー歯科・矯正歯科は、予防を核とした歯科医院です。歯茎の出血が気になる方は、お早めにご相談ください。

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執筆監修:江間ファミリー歯科・矯正歯科 副院長 江間秀明

参考文献:日本歯周病学会「歯周病の検査・診断・治療計画の指針」/ Loesche WJ. (1976) Microbiol Rev. / Socransky SS, Haffajee AD. (2005) Periodontology 2000. / Taylor GW. (2001) Ann Periodontol.