知覚過敏の原因と治し方|冷たいものがしみる時の正しい対処法 | 江間ファミリー歯科・矯正歯科 | 山梨県甲府市    
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2026.03.24

知覚過敏の原因と治し方|冷たいものがしみる時の正しい対処法

冷たい飲み物や食べ物で歯が「キーン」としみる——この症状は象牙質知覚過敏症と呼ばれ、日本の成人の約4人に1人が経験しているとされています(日本歯科保存学会)。

この記事では、山梨県甲府市の江間ファミリー歯科・矯正歯科が、知覚過敏の原因と正しい対処法をエビデンスに基づいて解説します。

知覚過敏(象牙質知覚過敏症)とは

知覚過敏は、虫歯でもないのに歯がしみる症状の総称です。正式には「象牙質知覚過敏症(Dentin Hypersensitivity)」と呼ばれます。

国際歯科研究学会(IADR)の定義では、「露出した象牙質に対する外部刺激に対して生じる短く鋭い痛みで、他の歯科疾患では説明できないもの」とされています。

なぜしみるのか——動水力学説

現在、知覚過敏のメカニズムとして最も広く受け入れられているのがBrännströmの動水力学説(Hydrodynamic theory)です。

歯の象牙質には「象牙細管」という微細な管が無数にあり、内部に液体(組織液)が含まれています。エナメル質やセメント質が失われて象牙質が露出すると、冷温刺激や乾燥などにより管内の液体が急速に移動し、歯髄内の神経を刺激して痛みが生じます。

知覚過敏の原因

①歯茎の退縮(歯肉退縮)

歯周病や加齢、過度な歯磨き圧により歯茎が下がり、歯根部の象牙質が露出することで発症します。最も多い原因です。

②エナメル質の摩耗・喪失

  • 過度な歯磨き:硬い歯ブラシや研磨剤入り歯磨き粉での強いブラッシング
  • 酸蝕症:酸性飲食物(柑橘類、炭酸飲料、ワイン等)によるエナメル質の溶解
  • 歯ぎしり・食いしばり:咬耗によるエナメル質の損失

③歯科治療後の一時的な症状

ホワイトニングや歯石除去の後に一時的に知覚過敏が生じることがありますが、多くは数日〜数週間で自然に収まります。

知覚過敏の治療法

①知覚過敏用歯磨き粉の使用

硝酸カリウム乳酸アルミニウムを含む歯磨き粉は、象牙細管の封鎖や神経の脱感作に効果があるとされています。継続使用(2〜4週間)で効果を実感できることが多いです。

②フッ化物の塗布

歯科医院で高濃度フッ化物を塗布し、象牙細管を封鎖することで症状を軽減します。日本歯科保存学会のガイドラインでも推奨されている方法です。

③コーティング材・接着性レジンの塗布

露出した象牙質表面をコーティング材やボンディング剤で覆い、外部刺激を遮断します。

④歯磨き方法の改善

適切な歯ブラシの選択(やわらかめ)と正しいブラッシング圧の指導を行います。過度な力での横磨きが知覚過敏の大きな原因であることは、多くの臨床研究で示されています。

⑤歯周病治療

歯肉退縮の原因が歯周病である場合は、歯周病の治療が根本的な対策になります。

知覚過敏と虫歯の見分け方

特徴知覚過敏虫歯
痛みの持続時間刺激がなくなると消える(数秒)持続的に痛む
原因冷温刺激、甘いもの、ブラッシング細菌による歯の破壊
見た目穴は開いていない穴や黒い変色がある
自然治癒可能性あり(再石灰化)自然には治らない

自己判断は危険です。しみる症状が続く場合は歯科医院で正確な診断を受けましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 知覚過敏は自然に治りますか?
A. 軽度であれば、唾液による再石灰化や知覚過敏用歯磨き粉の使用で改善することがあります。ただし、歯周病や酸蝕症が原因の場合は治療が必要です。

Q. 若い人でも知覚過敏になりますか?
A. はい。過度な歯磨き圧や酸性飲食物の摂取により、20〜30代でも発症します。

Q. 矯正治療中に知覚過敏になることはありますか?
A. 歯の移動に伴い一時的にしみることがあります。通常は一過性ですが、気になる場合は担当医にご相談ください。

Q. 山梨で知覚過敏の相談ができる歯科医院は?
A. 甲府市の江間ファミリー歯科・矯正歯科では、知覚過敏の原因診断と適切な治療を行っています。

まとめ

知覚過敏は「しみるだけ」と軽視されがちですが、歯周病や酸蝕症など根本的な原因の治療が必要な場合もあります。適切な歯磨き方法と定期的な歯科検診で予防・改善が可能です。

山梨県甲府市の江間ファミリー歯科・矯正歯科は、予防を軸とした歯科医院です。知覚過敏の原因を正確に診断し、一人ひとりに合った治療・予防プランをご提案します。

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執筆監修:江間ファミリー歯科・矯正歯科 副院長 江間秀明

参考文献:Brännström M. (1966) Odontol Revy. / 日本歯科保存学会「象牙質知覚過敏症の診断と治療のガイドライン」/ Canadian Advisory Board on Dentin Hypersensitivity (2003)