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2025.12.22

金属アレルギーでもインプラントはできる?医療用チタンの特徴と注意点

こんにちは。

甲府市相生の江間ファミリー歯科・矯正歯科です。

金属アレルギーをお持ちの方から、よくこのようなご質問をいただきます。

「アレルギー体質でも、インプラント治療はできますか?」

ピアスやネックレスで肌が荒れてしまった経験がある方にとって、体の中に金属を埋め込む治療には、大きな不安を感じてしまうことと思います。「埋め込んだ後にアレルギー反応が出たらどうしよう」と心配になるのは当然のことです。

実際には、金属アレルギーをお持ちの方でも、問題なくインプラント治療ができるケースは多くあります。その理由は、インプラントに使用されている「素材」にあります。


インプラントの素材「チタン」の特徴

現在、世界のインプラント治療で主流となっている素材は「チタン(純チタンやチタン合金)」です。チタンは、骨折の治療で使うボルトや人工関節などにも使われており、体への親和性が高い(馴染みやすい)ことで知られています。

金属アレルギーは、汗や唾液によって金属がイオン化して溶け出し、体内のタンパク質と反応することで起こります。しかし、チタンは空気に触れると瞬時に表面に「酸化被膜」という膜を作ります。この膜がバリアとなるため、アレルギーの原因となる金属イオンが溶け出しにくく、アレルギー反応が起こるリスクは比較的低いといわれています。


心配な方は、事前の検査をおすすめします

チタンはアレルギーが起こりにくい金属ですが、可能性はゼロではありません。ごく稀にチタンに対してアレルギー反応を示す方もいらっしゃいます。

過去にアクセサリーなどで重度の金属アレルギー症状が出た経験がある方や、どうしても不安が拭えない方は、治療を開始する前に皮膚科などで「パッチテスト」を受けておくことをおすすめします。ご自身がどの金属に反応するのかを特定しておくことで、より納得して治療に進むことができます。


被せ物には「メタルフリー素材」を選べます

インプラントは、「人工歯根(骨に埋める部分)」と「上部構造(歯となる部分)」という2つのパーツで構成されています。

骨に埋める土台部分はチタン製ですが、外から見える歯の部分(被せ物)には、透明感のある「ジルコニア」などのセラミック素材(ノンメタル素材)を選ぶことができます。 もっとも唾液にさらされる被せ物の部分に金属を使わないことで、金属イオンが溶け出すリスクを抑え、アレルギーの可能性をより低くすることができます。


まとめ
金属アレルギーがあるからといって、すぐにインプラントを諦める必要はありません。まずは検査やカウンセリングを通じて、ご自身の体質に合った方法を見つけていきましょう。ご不安に寄り添い、適切な治療を提案いたしますので、まずは一度ご相談ください。

▼当院のインプラント治療についてはこちら
https://www.emasika.jp/implant/