2024.04.30
- 小児歯科
妊娠中の歯科治療はできる?妊婦さんが知っておくべきお口のケアと受診時期

妊娠中に起こりやすいお口のトラブル
妊娠中はホルモンバランスの変化により、お口の環境が大きく変わります。妊娠性歯肉炎は妊婦の50〜70%に見られるとされ、歯茎の腫れや出血が起こりやすくなります。
主なトラブル
- 妊娠性歯肉炎:エストロゲンの増加で歯周病菌が活発化
- 虫歯リスクの増加:つわりによる口腔清掃の困難、間食の増加
- 唾液の変化:唾液量の減少や酸性化で自浄作用が低下
- 妊娠性エプーリス:歯茎にできる良性の腫瘤(まれ)
妊娠中の歯科治療はいつ受けるべき?
安定期(妊娠5〜7ヶ月)がベスト
妊娠中の歯科治療は安定期に受けることが推奨されます。
- 妊娠初期(1〜4ヶ月):緊急時以外は応急処置にとどめる
- 妊娠中期(5〜7ヶ月):通常の治療が可能。この時期に治療を済ませるのが理想
- 妊娠後期(8〜10ヶ月):お腹が大きくなり仰向けがつらいため、短時間の処置に限定
レントゲンや麻酔は大丈夫?
歯科用レントゲンは防護エプロンを着用すれば胎児への影響はほぼありません。局所麻酔も胎盤を通過しにくい薬剤を使用するため、安定期であれば安全に使用できます。
ただし、妊娠中であることは必ず歯科医師にお伝えください。
妊娠中のホームケア
- つわりがひどい時は小さなヘッドの歯ブラシに変更
- 歯磨きが困難な時はフッ素入り洗口液で代用
- 間食後はせめて水で口をゆすぐ
- 甘いもの・酸っぱいものの間食をなるべく控える
お母さんの口腔環境と赤ちゃんの関係
虫歯の原因菌(ミュータンス菌)は、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはいません。保護者からの感染(垂直感染)が主な感染経路です。
妊娠中からお母さん自身の口腔環境を整えておくことが、赤ちゃんの虫歯予防の第一歩になります。
まとめ
妊娠中のお口のケアは、お母さん自身の健康だけでなく、生まれてくる赤ちゃんの歯の健康にも直結します。安定期に歯科検診を受け、必要な治療を済ませておくことをおすすめします。
当院では託児サービス(ママサポート)も提供しており、上のお子さまがいる方も安心して受診いただけます。